<バレーボール:W杯女子大会・日本3-2ドイツ>◇10日目◇17日◇東京・代々木第1体育館

 世界ランク4位の「火の鳥ニッポン」は、同9位ドイツとのサバイバルマッチに逆転勝ちし、4位を死守した。好レシーブと勝負どころでのブロックで粘り、木村沙織(25=東レ)と江畑幸子(22=日立)の両エースが全開。終盤は新鍋理沙(21=久光製薬)も活躍してフルセットの熱戦を制した。

 バレー界の「おしゃれ番長」が苦境を救った。途中出場した新鍋が、最終第5セットだけで6得点。「中国にフルセットで負けて悔しい思いをしたので、何が何でも勝ちたかった」と声を弾ませた。大会前半は先発起用されながら、ここにきて出番が減り「悔しい思いばかりしたので」と涙。この日の紫と赤、黒のヘアバンドを、サッカーなでしこジャパンのFW川澄のようにユニホームの色に合わせて使う。人気上昇中の21歳は「持っている力を出し切りたい」と米国との決戦へ気持ちを高めていた。