元ニュージーランド代表オールブラックスで神戸製鋼に新加入した超大物SOダン・カーター(36)のトップリーグ(TL)デビューは9月8日の第2戦宗像サニックス戦(北海道・月寒)となる可能性が高くなった。

NTTコミュニケーションズとのTL開幕戦を翌日に控えた30日、チームは神戸市の灘浜グラウンドで調整。カーターは開幕戦メンバーから外れたが「スタッフに“あと1週間、チームで練習して自信をつけて”と言われた。体調はいいし、来週から出たいけど、こればかりは僕が決めることじゃないからね」と話した。ウェイン・スミス総監督(61)はカーターの起用について「100%で出したい」と話しており、本人の意向を尊重する構えだ。

開幕戦は、同じく新加入のSOヘイデン・パーカー(27)が先発する。パーカーもスーパーリーグのサンウルブズで38連続GK成功のリーグ新記録を樹立した実力の持ち主。パーカーは「自分がカーターより勝っている部分は全くない。学ぶことばかり」と苦笑いするが、本番への意欲は十分だ。「ボールをワイドにどんどん動かしたい。ただ、季節が夏とあって汗でボールが滑りやすい。そこはスマートに考えて、ラン、キックをバランスよく仕掛けていきたい」と話していた。