昨季10位のキヤノンが日本代表の司令塔、SO田村優(29)の活躍で同6位の東芝に26-20で勝利した。

2点を追う後半29分、田村が約30メートルの距離から逆転のDGを決めた。これを機に攻撃のテンポが生まれた。同35分にフッカー庭井祐輔(26)が、相手が狙ったDGをチャージして、カウンターに成功。最後はWTB三島藍伴(24)が左隅のトライを決めて勝負あり。田村は「(キヤノンは)弱いチームだけど、チャレンジする準備をして臨んだ。しっかりとチームの底上げが出来ている」と胸を張った。この日の試合は僅差になることを想定して、昨日からDGの練習をしていたという。

クッツェー監督も「選手たちを誇りに思う。田村はなぜ日本代表に選ばれているのかということを今日、見せてくれた。庭井も同じで素晴らしいパフォーマンスをしてくれた。言葉でなく行動でチームを引っ張ってくれることが必要だし、大切」と絶賛した。敗れた日本代表で東芝のフランカー、リーチ・マイケル(29)も「(今日の)田村は神様だった。試合後は嫌がらせのようにずっと笑顔だった」と苦笑いした。