ラグビーの15年ワールドカップ(W杯)日本代表で、昨年ニュージーランドで暴行事件を起こしたため代表から外れていたNO8アマナキ・レレイ・マフィ(29=NTTコミュニケーションズ)が4日付でW杯日本大会に向けた代表候補に追加招集され、同日に千葉・浦安市内で行われた候補合宿に合流した。

昨年7月にスーパーラグビー(SR)の同僚選手を暴行した疑いで一時身柄を拘束され、自宅謹慎などを経て、11月の国内での試合から実戦に復帰していた。

日本協会は、ニュージーランドでの司法手続きの進展を見守っていたが、裁判の延期が続き、短期間で終結の見込みがなく、昨年12月に行った本人との面談でも十分な反省が認められたことから招集を決めた。薫田強化委員長は「彼の主張を尊重したいし、現場としては強化も進めたい」と説明。今後、司法手続きに進展があった場合は改めて判断するとした。

マフィは、SRの強豪レベルズで主力として活躍するなど、W杯で8強入りを掲げるジョセフ・ヘッドコーチからの期待も大きい。初日から実戦形式の練習で、激しいタックルを見せると「心配をさせて申し訳ない。メンタルの準備をしっかりし、日本のために戦っていきたい」と話した。