日本代表候補の特設チーム「ウルフパック」がニュージーランド遠征初戦で31-52の黒星を喫した。スーパーラグビーに所属するハリケーンズの控えチーム相手に前半2分、右ラインアウトからモールを押し込んで先制トライ。5-14の同19分にも再びモールでトライを奪った。前半は19-28で折り返した。

後半に入るとわずか50秒ほどで相手にトライを許し、主導権を握ることなく敗戦。16分には右足の舟状骨骨折から約半年ぶりにフッカー堀江翔太(33=パナソニック)が実戦復帰を果たしたが、点差を大きく詰めることはできなかった。

ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(49)は「ハッピーな部分も、課題も出た。大外のところのBKのディフェンスに課題がある。FWはいい仕事をしてくれた」と評価。ウルフパックにはフランカーのリーチ・マイケル(東芝)が不在のため、主将を務めたNO8姫野和樹(24=トヨタ自動車)は「結果的には負けたけれど、ネガティブに捉える必要はない。課題は明確なので、次の試合に向けて修正したい」と冷静な口調で振り返った。

9月開幕のワールドカップ日本大会に向けて、スーパーラグビー「サンウルブズ」とウルフパックで強化を進める日本代表。ウルフパックは30日にニュージーランドの南島に移動し、4月5日にダニーデンでハイランダーズBと戦う。