世界ランキング2位のウェールズが全勝でD組の首位通過を決めた。

同18位のウルグアイに前半7-6とてこずったが、後半に突き放し、35-13で勝利。ボーナスポイントも獲得し、勝ち点を19点に伸ばした。ウェールズは20日に決勝トーナメント準々決勝で、同7位のフランス(C組2位)と大分で対戦する。

   ◇   ◇   ◇

ウェールズが、思いの外てこずった。9日のフィジー戦から中3日。フィジー戦の先発から13人を入れ替え挑んだが、若く初代表初先発の選手もおり、ゴール前に迫りながらミスを連発。ウルグアイの守りにも手を焼いた。

前半、敵陣に攻め込みながら簡単な反則を犯し、なかなか得点につなげられない。押しては戻され、試合は停滞した。しかし、やはり先制したのはウェールズ。16分、プロップのスミスが持ち込みトライ。ゴールも決まったが、その7点だけに抑えられた。

後半に入ると、ようやくプレーが落ち着いた。FWで押し込み、BKで回すシンプルな展開に終始。攻めを地道に繰り返すことで、後半だけで4トライを挙げ、ウルグアイを最後は突き放した。

前回の15年イングランド大会でも、ウェールズとウルグアイは同組だった。その時はウェールズが54-9で圧勝していた。この日のウルグアイの健闘に、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたFBハーフペニーは「タフな試合だった。次戦に向けたいいテストになった」と話した。

決勝トーナメントの初戦でフランスと対戦する。W杯での対戦は、03年大会でウェールズが、11年大会でフランスが勝ち1勝1敗。この日のゲーム主将ティプリクは「この勢いをつなげるだけ」と、今季の6カ国対抗全勝優勝で、今大会直前に世界1位にも輝いたウェールズが初優勝に前進だ。