12月27日に開幕する全国高校ラグビー大会(大阪・花園ラグビー場)に初出場する青森山田にとって、最高のバックアップ態勢が整った。昨年の創立100周年記念事業として新装された青森山田学園総合グラウンド(青森市幸畑阿倍野)が25日にお披露目となり、記念式典が行われた。

校舎から車で15分ほどの場所にあるグラウンドはラグビー専用1面、サッカー場2面、アーチェリー場などを備えるが、水道が近くまで通じておらず、なかなか整備が進まなかった。100周年を機に集まった寄付金をもとに、1年間かけて改修工事が行われた。橋本高行監督(37)は「すぐに大きな水たまりができていた水はけの悪さも解消された。ケガを気にせず練習できる」と喜ぶ。小石が散らばり、危険なため行えなかった対外試合も可能となった。佐々木誠造学園長(86)は「100周年にサッカー部が日本一で、新たなスタートの年にラグビー部が花園。これを機にますます山田が強くなってほしい」と期待を寄せた。

式典の最後には10分間の記念紅白戦が行われた。船水海斗主将(3年)は「みなさんのおかげで質の高い練習を思い切ってできるようになった。花園で正月を迎えられるよう頑張りたい」と恩返しの2勝以上を誓った。【野上伸悟】