<仙台6大学野球:東北福祉大8-1宮城教育大>◇第1節初日◇18日◇仙台市青葉区・東北福祉大球場

 東北福祉大が8-1で宮教大に先勝し、6季連続56度目の優勝に向けて好発進した。4番DHでリーグデビューした青山友紀(3年=滋賀・綾羽)が5打数4安打と大当たり。体重100キロの威圧感で新4番をアピールした。大学日本代表候補の左腕エース森山一茂(3年=大分・楊志館)もリーグ戦不敗の通算13勝目を挙げた。

 今春からベンチ入りした男の、ド派手なリーグデビューだ。初打席で左前に初安打。2回表2死満塁の好機こそ空振り三振したが、残り3打席は連続安打。青山は「プレッシャーは、ありませんでした。満塁で打てなかったのは悔いが残りますが、結果が出て良かった」と笑顔を見せた。

 高校通算61本塁打の長距離砲。身長176センチ、体重100キロの巨漢は、野球漫画「ドカベン」を連想させる。能登川中では陸上部で3年時のジュニア五輪やり投げで全国5位、円盤投げでは近畿大会準優勝の実績を持つ。遠投114メートルの強肩。50メートル走も「今でも6秒5くらいで走れる」とパワーと俊敏性を併せ持つ。

 新4番として、次なる目標はリーグ初打点だ。山路哲生監督(42)も「打てばいいと思うだけではダメ。もっと高いレベルを目指してほしい」と期待する。投手陣では同じ3年生の森山が昨年から活躍。この開幕戦も7回を5安打1失点で勝利に貢献した。今季、117選手が在籍する大所帯の中で、青山は「福祉大の代表という気持ちで打席に立ちたい。本塁打よりもヒット率にこだわりたい」と4番定着に意欲を見せた。【佐々木雄高】