<東京6大学野球:慶大11-2早大>◇第8週初日◇10月31日◇神宮

 慶大はドラフトで指名漏れした中林伸陽投手(4年=慶応)が意地の完投で今季6勝目、リーグ通算20勝目を挙げた。慶大が勝ち点を挙げれば明大の優勝となる。

 エース中林が涙の完投で、リーグ通算20勝目を挙げた。10月29日のドラフトはテレビで見守った。「最初はすごくびっくりした。早慶戦があったので落ち込んでいられなかった」と言葉を絞り出した。9安打5四死球ながら、早大・斎藤に初めて投げ勝ち、試合後は涙を流した。卒業後は社会人野球のJFE東日本に進む。「いろいろあったし、素直にうれしい」とかみしめた。