東北が宿敵を撃破した。夏は12年以来、4年ぶりの対戦。

 延長11回1死三塁から布施東壱捕手(2年)が二塁へゴロを放つ。「ゴロゴー」のサインを受けた三塁走者・松本大雅外野手(3年)は「イチかバチか真ん中に行きました」と迷わずに本塁へ突っ込む。二塁からの送球がわずかにそれ、判定はセーフ。サヨナラ勝ちをもぎとり、グラウンドで歓喜を爆発させた。

 09年以来優勝が遠ざかっているが、我妻敏監督(34)は「練習でやってきた内野ゴロで1点を取るというのができた。走って重圧をかけられた」と走ってつかんだ決勝進出を喜んだ。