相模原が5回コールド発進した。1回に主将の浅岡尊晴内野手(3年)の適時打で先制すると、2回1死満塁では3番・柴田高平捕手(3年)の走者一掃3点適時三塁打で主導権を握った。3回以降も追加点を奪い、14安打で快勝した。

 昨年まで1番打者だった柴田捕手は「今年から3番が多いのですが、得点圏で『打たないと』という意識が強くなって、ランナーを気にしすぎていました。今日は、来た球を打つ。良い意味であまり考えず、シンプルに打つことを意識して、それが出来ました」と、自身2安打と県大会1勝を喜んだ。

 9番高瀬は、チーム最多の4安打。昨秋は背番号9で県大会に臨み、1安打で終わった。以来「絶不調でした。バットが出なかった」と苦しんだ。今春の背番号は2ケタの「16」と悔しい思いを抱えて春を迎えた。背番号1ケタ再奪取に向けて「トップの形が課題でした。これでダメなら仕方がないと、とにかく練習して、自信をつけよう」と振り込んできた。「公式戦はこれまで1安打だけなので、4安打は初めてです」。声を弾ませ話す顔には、自信がにじんでいた。