ソフトバンクに育成3位で指名された福岡の最速149キロ右腕・井崎燦志郎(さんしろう)投手(17)が20日、福岡市内の同校で指名あいさつを受けた。

ドラフト会議から9日が経過。「地元の憧れだったホークスに指名していただいてうれしい」と話したが、「夏の結果が悔しい結果に終わって進学するつもりで勉強していたので、まだ(プロ入りは)迷っています」と明かした。

福岡は県内屈指の進学校で、地元の九大に毎年約100人の合格者を出す。筑波大、早大、慶大など、野球に力を入れている大学に進学するか、育成選手としてソフトバンクに入団するか。「野球も勉強も両立してる大学も探しています。これから話し合っていこうと思います」と話すにとどめた。

憧れの選手はエースの千賀滉大投手。19年3月29日にヤフオクドーム(現ペイペイドーム)で行われた西武との開幕戦を観戦し、目の前で開幕戦最速となる161キロを見た。「投げてみたい思いはあります。足りないところはたくさんあるけど、自分の魅力はそこ(直球)だと思います」。188センチの長身から投げ下ろす力強い直球が魅力だ。

「これから話を聞いて、自分の人生にとっていい決断を出したいと思います」。

悔いのない選択を選んでいく。【只松憲】

小川一夫GM補佐 大学で4年やるのだったらうちで4年やってもいい。育成環境についての話はしました。

◆井崎燦志郎(いざき・さんしろう)2004年(平16)2月9日生まれ、福岡市出身。野球は住吉小4年から軟式の東住吉ライオンズで始める。住吉中では福岡中央ボーイズでプレー。福岡高では1年秋からベンチ入り。昨秋からエース。目標とする選手はソフトバンク千賀滉大。50メートル走6秒2。遠投110メートル。変化球はフォーク、スライダー、カーブ。188センチ、86キロ。右投げ右打ち。