来春センバツの21世紀枠候補校は以下の通り。12月15日に東北、関東・東京、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州の各地区で1校に絞られ、来年1月28日の選考委員会で北海道の候補校と合わせた9校の中から3校が選出される。【北海道】12月15日発表【青

 森】青森東(県)4位。1964年創立の県立進学校。今秋は青森大会4位。準々決勝で夏の甲子園出場の八戸工大一を4-1で破るなど健闘。今夏も8強入りするなど学業と部活を両立させながら好成績を挙げていることなどが推薦理由。春夏とも甲子園出場なし。【岩

 手】宮古商(県)8強。1919年、宮古実業補習学校として開校した県立校。今夏は初戦敗退も秋は8強入り。男子生徒が少なく専用グラウンドもないなど恵まれない環境の中での好成績が評価された。校訓は「尽心・礼節・中庸」。春夏とも甲子園出場なし。【秋

 田】大館鳳鳴(県)優勝→東北大会初戦敗退。1898年創立の県立進学校。文科省指定のSSH。今秋県大会優勝。東北大会では初戦で青森山田に3-4で惜敗した。チームの中心は162センチ左腕・斉藤浩平。部員は「大館除雪ボランティア員」としても活躍。春夏とも甲子園出場なし。【宮

 城】東陵(私)3位→東北大会8強(1勝)。1983年創立の私立。所在地は気仙沼市。今秋は県大会準決勝、東北大会準々決勝で、優勝した東北に敗れたものの2試合とも延長戦にもつれ込むなど接戦を演じたことが評価された。甲子園は88年夏に1度出場(初戦敗退)。【山

 形】北村山(県)8強。1987年、大石田高と尾花沢高が統合して開校した県立の総合学科校。尾花沢市は豪雪地帯で部員12人(秋)という恵まれない環境の中、春、夏、秋と3季連続で8強入り。冬季のボランティア活動も評価された。春夏とも甲子園出場なし。【福

 島】原町(県)4位。1939年、相馬商業学校として開校の県立進学校。所在地は南相馬市。学業と野球の両立、部員18人ながら夏8強、秋4強入り。遠征費用を年賀状配達のアルバイトで工面するなどの努力も認められた。校訓は「規律・協同・責任」。春夏とも甲子園出場なし。【茨

 城】太田一(県)8強。1900年創立の県立進学校。今秋県大会で8強入り。創部110年を迎えた県内有数の伝統校で、学業との両立を目指して真摯に取り組んできたことが評価された。校訓は「至誠・剛健・進取」。春夏とも甲子園出場なし。【栃

 木】大田原(県)8強。1902年創立の県立男子進学校。夏、秋と2季連続でベスト8入りした実力と文武両道を実践していることなどが評価された。OBにみんなの党の渡辺喜見党首、タレントU字工事ら。徹夜で85キロを歩く強歩大会も有名。春夏とも甲子園出場なし。【群

 馬】前橋育英(私)優勝→関東大会8強(1勝)。1962年創立の私立。今秋県大会制覇し関東大会でも1勝し8強入りするなど実力十分。また部員がボランティア活動に積極的に参加する姿勢なども評価された。サッカー部は全国でも屈指の強豪でOBにJリーガー多数。春夏とも甲子園出場なし。【埼

 玉】慶応志木(私)8強。1948年、慶応義塾農業高校として創立。57年から現校名。男子校。今秋県大会で8強入りした実力と学業と部活動の両立などが評価された。OBに松下賢次元TBSアナウンサーら。春夏とも甲子園出場なし。【千

 葉】専大松戸(私)4強。1959年創立の私立。男女共学の進学校。今夏、秋ともに4強入り。プロ注目の上沢投手ら好選手が多く実力は十分。あと一歩で甲子園出場を逃していることや学業と部活の両立などが評価された。持丸修一監督。松戸市から初の甲子園出場を目指す。【東

 京】八王子(私)4強。1928年、多摩勤労中学として創立された男女共学の私立校。06年以来2度目の候補。秋の都大会では準決勝で準優勝した国学院久我山の互角の戦いも惜敗。男子バスケは強豪。OBに格闘家の小川直也。春夏とも甲子園出場なし。【神奈川】藤嶺(とうれい)藤沢(私)4強。1915年創立の私立男子校。今秋の県大会では準決勝進出。地元出身者が多く、藤沢の美化活動や夏の大会で球場補助員を務めて協力したことが評価された。85年に夏の甲子園出場。OBに西武の石井貴元投手。【山

 梨】帝京三(私)4位。1962年創立の私立校。今秋は4強入り。準決勝で優勝した甲府工に9回裏逆転サヨナラ負けし関東大会進出を逃した。地域に根ざした学校で、グラウンドが使用できない冬季も練習を工夫している点などが評価。OBにヤクルト荒木。春夏とも甲子園出場なし。【新

 潟】佐渡(県)準優勝→北信越大会初戦敗退。1896年創立の県立進学校。今秋の県大会で準優勝し北信越大会にも出場(初戦敗退)した。08年夏は準優勝するなど実績十分。離島のハンディを克服するため県内外への遠征を積極的に実施。60条の野球部心得を持ち礼儀正しく機敏な行動を心がけているという。 春夏とも甲子園出場なし。【長

 野】飯山北(県)4位。1903年創立の公立進学校。文科省のスーパーサイエンスハイスクール指定校。秋の県大会は4強。3位決定戦で松商学園に惜敗し北信越大会出場は逃す。学業と野球を両立して活動したことが評価された。1番のみの校歌が非常に長く甲子園に出たら話題になりそうだ。春夏とも甲子園出場なし。【富

 山】高岡南(県)8強。1974年創立の県立進学校。秋の県大会は8強。86年夏は決勝で涙を飲み春夏通じて甲子園出場はまだない。文武両道がモットーで短い時間で効率良く練習。地域の清掃活動などボランティア活動への取り組みも評価された。【石 川】金沢商(県)8強。1900年創立の県立校。秋の県大会は8強。文武両道を実践。校舎建て替えのために7月から練習場所が限られる中で健闘したことが評価され。女子バレー部は全国レベルの強豪。23、66年夏に甲子園出場も未勝利。【福

 井】丹生(県)4位。「にゅう」と読む。1925年創立の県立校。秋の大会は4強入り。エース田中は最速145キロの左腕で夏の大会でも敦賀気比相手に11奪三振の好投。施設や設備に恵まれない環境の中での躍進が評価された。西川一誠知事は同校OB。春夏とも甲子園出場なし。【静

 岡】磐田東(私)準優勝→東海大会8強(1勝)。1959年創立の私立。秋の県大会で準優勝。東海大会でも1勝を挙げ8強入りした成績と、磐田市を含む磐周地区から甲子園に出場した学校がない点が推薦理由。長打力のある花嶋主将を中心とした打撃のチーム。春夏とも甲子園出場なし。【愛

 知】津島(県)16強。1900年創立の県立進学校。今秋県大会は16強。野球部をはじめとした生徒全般のマナーが良いことが評価された。津島中時代の47年にセンバツ出場。ベスト8入りしている。【岐

 阜】岐阜工(県)4位。1926年創立の県立校。今秋県大会は4強。06年の豪雨による水害で木曽川河川敷にあるグラウンドが被害を受けたが、部員らが自ら整備、スコアボードなどの施設も手作りするなどで克服した。52年に夏の甲子園出場。OBに山本寛斎氏ら。【三

 重】松阪(県)準優勝→東海大会初戦敗退。1910年、飯南女学校として創立の県立進学校。今秋は県大会準優勝。東海大会では初戦で豊田西に1-10で敗れた。エース中川を中心とした守りのチームで、文武両道を実践していることなども評価された。春夏とも甲子園出場なし。【滋

 賀】守山(県)準優勝→近畿大会8強(1勝)。1963年創立。中高一貫の県立進学校。今秋は県大会で準優勝し近畿大会出場。1勝し8強入りした。文武両道の実践、部員でメニューを作り練習していることが評価。67年夏甲子園出場(初戦敗退)。OBにサッカー元日本代表主将の井原正巳氏。【京

 都】北稜(府)8強。1980年創立。京都市左京区にある府立校。秋の府大会で8強入りした実力と、公立の模範として他校や地域に良い影響を与えたことなどが評価された。OBにお笑いコンビのチュートリアル。春夏とも甲子園出場なし。【大

 阪】太成学院大高(私)8強。1935年創立の私立。秋の府大会8強。プロ注目左腕の今村投手を中心にハイレベルな戦力と最寄りのJR駅の清掃活動などが評価された。春夏とも甲子園出場なし。【兵

 庫】伊川谷(県)8強。1975年創立、神戸市西区にある県立校。秋の県大会で初の8強入り。部員が校内や周辺地域のゴミ拾いなどを継続的に行っていることなどが評価された。春夏とも甲子園出場なし。【奈

 良】奈良朱雀(県)3位。2007年、奈良商と奈良工が統合されて創立の県立校。秋の県大会は3位。エース森脇を中心とした堅い守りが持ち味。OBに明石家さんま(奈良商)。奈良工時代の72年春甲子園出場(初戦敗退)。【和歌山】那賀(県)4位。1923年創立の県立進学校。所在地は岩出市。秋の県大会では4強。文武両道と地元出身者のみでチームを構成し最後まであきらめない戦いぶりなどが評価された。OBに元西武の横田投手。春夏とも甲子園出場なし。【岡

 山】水島工(県)8強。1962年創立の県立校。所在地は倉敷市。秋の県大会で8強入り。昨年から週1回、部員全員で校内や駅などを清掃する活動なども評価された。OBに西武などで活躍した佐々木誠外野手。77年夏に1度甲子園出場(初戦敗退)。【広

 島】総合技術(県)3位→中国大会4強(2勝)。2005年開校の県立校。所在地は三原市。県大会3位で中国大会出場。準決勝で関西に0-1で敗れたが2勝。他部との兼ね合いでグラウンド利用に制約がある中で07、08年夏準優勝などの実績が評価された。監督は広島商出身で西条農を率いて甲子園に出場した小田浩氏。【鳥

 取】鳥取中央育英(県)優勝→中国大会4強(2勝)。03年創立の県立校。廃校となった由良育英と赤碕が統合した。秋の県大会で初優勝し中国大会出場、2勝を挙げ4強入りした実力などが評価された。OBに元阪神の小林繁投手(故人=由良育英)。春夏とも甲子園出場なし。2年連続の推薦。【島

 根】出雲(県)3位→中国大会初戦敗退。1920年創立の県立進学校。今年は春県大会優勝、夏は2回戦敗退も秋は3位となり中国大会出場(初戦敗退)。進学校として限られた練習時間を創意工夫、文武両道で他校の模範となったと評価された。 春夏とも甲子園出場なし。【山

 口】宇部工(県)8強。1921年創立の県立校。秋の県大会は8強入り。県のエコリーダー認証校で、植物で建物を覆う「緑のカーテン」の取り組みや清掃ボランティア活動などが評価された。76年センバツ出場(初戦敗退)。【香

 川】高松北(県)8強。1983年創立。併設型中高一貫の県立進学校。秋の県大会は8強。春4強、夏8強と安定した戦いを見せた。このほか文武両道を目指して努力していることなども評価された。春夏とも甲子園出場なし。【徳

 島】城南(県)優勝→四国大会初戦敗退。1875年創立の県立進学校。今秋は創部113年目で県大会初優勝。四国大会は初戦で香川西に6-7で敗れた。狭いグラウンドなど困難な条件を克服していることや、文武両道などが評価された。OBに仙谷由人官房長官。春夏とも甲子園出場なし。【愛

 媛】三島(県)8強。1923年創立の県立校。所在地は四国中央市。秋の県大会で8強入り。野球部員全員が地元中学出身。さらに同校書道部をモデルにした映画「書道ガールズ!!」公開による話題性などが推薦理由。春夏とも甲子園出場なし。【高

 知】土佐(私)3位→四国大会初戦敗退。1920年創立の私立進学校。秋の県大会で準決勝進出。3位決定戦で高知商を延長戦の末破り6年ぶりに四国大会出場(初戦敗退)。学業と部活動の両立などが推薦理由。甲子園には春夏計10回出場し準優勝2回も93年春を最後に遠ざかっている。【福

 岡】嘉穂東(県)8強。1910年創立の県立校。元女子校。秋は福岡北部大会準決勝で九州大会準優勝の九州国際大付に敗れた。文武両道を実践していることなどが評価された。今年が創立100周年。春夏とも甲子園出場なし。【佐

 賀】唐津商(県)優勝→九州大会初戦敗退。1917年創立の県立校。秋の県大会で優勝。九州大会では初戦で九州学院に0-2で敗れた。エース右腕北方は140キロ超の直球が武器。海岸の清掃活動なども評価。OBに元ダイエーの藤井投手(故人)。春夏5回甲子園出場。【長

 崎】佐世保工(県)8強。1937年創立の県立校。秋の県大会で8強。部員は全員県内出身者で、大会補助員などで運営に協力、マナーの良さも評価された。過去甲子園には春夏計7回出場し83年春ベスト8。OBに巨人の香田コーチら。【熊

 本】熊本西(県)8強。1975年開校の県立校。秋は県大会8強。清掃活動や夜間照明がない練習環境での健闘が評価された。ラグビー部は全国大会の常連。校訓は「清・明・和」。85年夏甲子園出場し2回戦進出。【大

 分】大分(私)準優勝→九州大会初戦敗退。1952年創立の中高一貫私立校。秋の県大会で準優勝し九州大会出場。初戦で波佐見に2-3で惜敗した。学校周辺のゴミ拾いなどボランティア活動も評価された。春夏とも甲子園出場なし。サッカー部は強豪。【宮

 崎】西都商(県)準優勝→九州大会初戦敗退。1963年創立の県立校。秋の県大会で準優勝。初出場の九州大会は初戦敗退も部員12人で健闘。早朝の清掃活動や、口蹄疫被害にあった地元に勇気を与え、復興に寄与していることなどが評価された。春夏とも甲子園出場なし。【鹿児島】志布志(県)8強。1909年創立の県立進学校。秋の県大会で8強。大隅地方の地理的なハンディによる練習時間の制限などを克服したことや文武両道などが評価された。春夏とも甲子園出場なし。【沖

 縄】首里東(県)4強。1984年創立の県立校。秋の県大会で初の準決勝進出。住宅に囲まれた狭いグラウンド、打撃マシンもない環境の中、創意工夫して練習。「基礎基本」を忠実に守り、粘り強い試合運びなども評価された。春夏とも甲子園出場なし。