<明治神宮大会:大垣日大7-6嘉手納>◇15日◇高校の部準々決勝◇神宮

 全国大会初出場の嘉手納(九州・沖縄)が大垣日大(東海・岐阜)が惜敗した。真謝(まじゃ)博哉主将(2年)のバックスクリーン弾で先制するも、6-7で逆転負け。渋谷散策では人混みに圧倒され「東京は怖かった…」と大都会の洗礼も受けたが、来春センバツで成長した姿を披露する。

 嘉手納ナインを励ますように、一塁側応援団席に指笛がこだました。九州を制し、初めて臨んだ全国大会で初めて経験する人工芝のが洗礼が待っていた。

 先手は嘉手納が取った。2回、4番・真謝主将がセンターバックスクリーンに高校通算16号ソロを打ち込み、1点を先制。だが3-1の6回から試合は暗転した。エース池原がこの回だけで4安打3四球。さらに二塁手の失策が絡んで6失点。07年センバツ準優勝校相手に9回1点差に迫る粘りをみせたが、合計6失策が響いて惜敗。人工芝に不慣れなため、打球のバウンドをうまく合わせられなかった。「守りのチームなのにこれだけエラーが出ては…」と真玉橋(まだんばし)監督も悔やんだ。

 人工芝だけじゃない。大都会・東京にも驚いた。渋谷に買い物に出かけ、人込みに圧倒され、建物の高さに目を回した。「ずっと上ばっかり見て歩いていました。あんな高い建物も初めてだし、人込みも初めて。東京はコワかったです」と真謝主将。「やっぱり沖縄がいいです」と那覇の青空を懐かしんだ。

 米軍の嘉手納基地に隣接する県立校の九州王者にとって、初の全国大会は貴重な経験の連続だった。「これだけのお客さんの前で試合をしたのも初めて。ただ全国レベルの大垣日大の投手にも、気後れせずに立ち向かえた。沖縄の投手のレベルの高さに感謝です」と監督は、攻撃力には自信を深めた。来春の甲子園で、いよいよ嘉手納旋風を巻き起こす。【堀まどか】