<春季高校野球北海道大会:鵡川10-0浦河>◇16日◇室蘭地区3回戦◇苫小牧緑ヶ丘

 鵡川の180センチ左腕エース長谷川太祐(たいすけ)投手(3年)が、5回参考ながら公式戦初となるノーヒットノーランを達成した。浦河の打者19人に対して75球を投げ、3奪三振3四球。「1、2回戦が駄目だったのでホッとしています。浦河は打線が良いので、自分が打たれると負けるという気持ちで挑みました」。4回裏に佐藤茂富監督(71)に無安打投球を教えられ「意識しました」と明かした。

 試合前の投球練習でカーブの調子が悪いと見極めると、試合ではスプリットを駆使。決め球にはインコースの直球を投げ込み打ち取った。昨秋地区3回戦の静内戦、走塁時に左ふくらはぎを痛め、降板せざるを得なかった。日頃の練習量が足りなかった事で佐藤監督から「(エースの)自覚が足りない」と注意された。帽子のつばの裏には「自覚」と「1」を書き込んでいる。北海道栄との次戦に向け「相手の打線は良いが負けられない」と力強く言った。