セイバーメトリクス(野球統計学)の大家がダルビッシュ有投手(26=レンジャーズ)の2年目を「奪三振王」と予想した。セイバーを世に広めたビル・ジェームズ氏(63)の最新版著書がこのほど発売され、主要選手の来季予想成績を掲載。初登場のダルビッシュは14勝9敗、リーグ1位の247三振を奪うという期待値の高さだった。

 全球団のGMが一目置くジェームズ氏の眼力には定評がある。1年前の著書では今季ナ・リーグ1位カーショー(ドジャース)の奪三振229を言い当てており、ア・リーグはバーランダー(タイガース)の奪三振1位も的中した。「去年と比較してもらえば、多くの予想が正しかったと分かってくれるだろう」と分析に自信を持っている。

 同氏によれば、ダルビッシュは2年目のジンクスと無縁のようで、200投球回をクリアし、防御率も今季3・90から大幅に改善するとみている。また将来的なノーヒッター達成確率も3位の20%という高評価。日本人選手ではイチロー(ヤンキースFA)が192安打とまずまず。ブルワーズ青木にはライバル出現を感じたのか、規定打席に届かないという予想だった。