これがクリーンアップの醍醐味(だいごみ)だ。6回、2点を先制し、なおも2死満塁のチャンスで3番阪神鳥谷敬内野手(33)がスッキリ決めた。左中間を破る走者一掃の適時三塁打。12日広島戦(甲子園)で3番に座って以来、11試合目で今季最多の3打点をたたき出した。

 「あそこは点が入ればいいところだったので。追い込まれていたし、(球種は)絞らずにいきました。勝てて良かったです」。脇腹に痛みを抱えながら、広島3番手河内の真ん中に入ってきたスライダーをきっちりとらえ、勝利に大きく貢献。頼れるキャプテンの一打に和田監督も「トリの一打が試合を決めるというかね…」と手応えを感じていた。