さぁ、昨年の日本シリーズの再現だ! ソフトバンクは今日9日から本拠地ヤフオクドームで阪神を迎えての3連戦。現在5連勝中で交流戦首位とチームは絶好調。優勝を決めるV打を放った選手会長松田宣浩内野手(32)が、好調の打線を引っ張り、昨秋のように本拠地で虎に3連勝するつもりだ。

 「熱男」松田がナインの気持ちを代弁した。「いい調子で勝ってきてますからね。このまま全部のカード勝ち越しでいきますよ!」。現在5連勝中。交流戦はここまで4カード連続勝ち越しで1位。今日9日からの阪神、広島6連戦もそれぞれ勝ち越してセ界を完全制覇するつもりだ。

 松田は昨年の日本シリーズ第5戦で、0-0の8回2死一、三塁から中前へ決勝打を放った。バットを放り投げ、ベンチに向かってほえたシーンは記憶に新しい。松田はこの交流戦、12試合で打率3割2分6厘、2本塁打、6打点と好調。強力クリーンアップに続く6番として猛打をふるっている。

 プロ10年目。あと1本打てば通算1000安打の節目を迎える。王手をかけての阪神戦というのも松田が燃える要素のひとつだ。松田は滋賀県出身。ふだん、地元ではソフトバンク戦の中継はテレビの地上波ではほぼない。だが、阪神戦ならば関西地区でもその勇姿が映される。今日9日はテレビ大阪やびわ湖放送でも中継される。

 「地元でも放送されるので、みんなに見るように言っておきます。(1000安打は)どんな当たりでもいい。早く決めたい。頑張ります」。最高の場面を多くの友人、地元ファンに届ける。

 今日の相手先発は左腕岩田。今季、松田は対左腕3割4分1厘と得意にしている。狭くなったヤフオクドームでは打率3割7分9厘、9本塁打と暴れまくっている。8日はゆっくり休養し充電。いざ、虎退治に臨む。【石橋隆雄】