中日和田一浩外野手(42)が通算2000安打を達成した。残り2本で迎え、初回の第1打席に左前に2点適時打。2回の第2打席で植松から左翼線にライナーで運んだ。一塁塁上まで谷繁元信兼任監督(44)が赴いて花束を渡すサプライズがあり、笑顔でがっちり握手を交わした。

 夫人や4人の子ども、母が見守る中での快挙達成。敵地のファンからも大きな拍手が贈られた。和田は「たくさんの方に応援していただきまして、ありがとうございます。思いのほかすんなりいったので、自分でもびっくりしています。これを1つの区切りとして、また次の1歩を踏み出していきたいです」とコメントした。

 5回の第3打席でも右翼前にライナーではじき返す2001本目。記念の試合で今季初の3安打の役者ぶりだ。試合前には西武時代の先輩で恩師のロッテ伊東監督から「絶対に打たせないからな」と言われていたが、今季最後のロッテ戦で強烈な返礼を届けた。

 大学、社会人を経ての大台は古田、宮本に次いで史上3人目。42歳11カ月での到達は13年谷繁の42歳4カ月を塗り替え、最年長記録となった。

 和田は昨年8月に右手に死球を受けて、残り15本で2000本というところでシーズン終了。今季はキャンプからの左膝の違和感も拭いきれずに調整が大幅に遅れた。3月12日教育リーグ広島戦でようやく実戦復帰した。5月26日に初昇格し、先発したソフトバンク戦で今季初安打を放つなど、前日までで13試合に出場し13安打を重ねていた。