DeNA中畑清監督(61)が18日、球団から就任5年目となる来季の続投を要請されたことを明かした。この日、横浜スタジアムで行われた全体練習前に取材に応じ「オーナー、社長、GMと4人で話があるということでホテルに呼ばれた。『勝っても負けても関係なく来季やってもらいたい』と言われた」と、前日17日に会談し、南場オーナーから直接言われたことを明かした。

 正式な回答こそ控えたもようだが、続投へ極めて前向きな姿勢を示した。「『ありがとうございます』と素直に言いました。いい返事がしたいし、球団にとっても俺にとってもファンにとっても、いい方向があれば、それを選択すべきだと思っている」と話した。さらに席上で球団サイドが提示した将来的な構想にも共感。「将来の球団のビジョンも聞いた。非常にいい話をしてくれた。俺が描いているものと似通っている部分もあった」と好感触を口にした。

 ただ、勝負の世界で生きる現場の長としての強い責任感も強調した。前半戦終了時点で勝率5割の首位に立っているが「この先あまりに状況が悪いというなら俺の中で続けるというわけにもいかない。責任をとるというところは十分に覚悟している」と野球人としてのスタンスは変わらない。2日間の完全休養をはさみ、この日から全体練習も再開させ、ペナントモードに切り替えた。「最終的にいい形で返答できるような戦いを見せたい」と中畑監督。悲願の優勝だけを目指し「キヨシ軍団」の後半戦が始まる。【為田聡史】