ソフトバンク柳田悠岐外野手(26)が大谷攻略の最後を締めた。2点リードの7回に、フォークを左中間席に運んだ。この31号2ランで、右腕は降板。7失点KOで再び完全に打ち崩した。「甘い球だったので、当てられた。自分のスイングを貫いた。ケンタ(今宮)や松田さんが打ってくれたから、そこに尽きる」。ダメ押しの1発を謙虚に振り返り、脇役を強調した。

 2位日本ハムとの3連戦で2本塁打を放ち、同一カード3連勝に貢献した。「ベンチの雰囲気もいいし、チーム力がよかったと思う。すごいピッチャー(大谷)とやるのは楽しい」。ライバル心を原動力に、失速しない9月に手応えを隠さなかった。これで打点は94打点。安打数は167本に伸ばした。トリプルスリー達成はほぼ確実の情勢で、200安打と100打点も見えてきた。実現すれば、過去に07年のラミレス(ヤクルト)以来、史上2人目の快挙になる。リーグ連覇のシーズンは、記録ラッシュで終わるのは確実だ。

 この日は、11月に開催される「プレミア12」の1次登録選手を発表。小久保監督は中心選手としての活躍を期待した。「今はまだシーズン中。何も考えていない。とにかく優勝したい」。ファンを楽しませる豪快なフルスイングで、目標を1つずつクリアしていく。