DeNAは3日、中畑清監督(61)が今季限りで退任すると発表した。

 今季最終戦となった本拠地、横浜スタジアムでの巨人戦後に同監督は記者会見し「志半ばだが、こういう世界だからどこかでけじめをつけないといけない。悔いはない」と話した。

 2日に成績不振の責任を取って辞任する意向を球団に伝えていた。

 中畑監督は就任4年目の今季、前半戦を1998年以来の首位で折り返した。前半戦を終えた時点で球団から来季の続投を要請され、一時は受諾に前向きな姿勢を示していた。しかし、後半戦は失速し、最終戦に敗れて3年ぶりの最下位が決まり「1年間、覚悟を決めながらやっているつもりだった。納得いかなければ身を引かないといけない」と述べた。

 中畑監督はDeNA初代監督として2012年に就任。今季は実数発表となった05年以降では初めて主催試合の観客動員数が180万人を超えるなど、ファンサービス面で貢献した。この日も最終戦終了後にグラウンドであいさつをするとファンから温かい拍手を浴びた。中畑監督は「ファン目線でいたい。大切にする気持ちですね」と笑顔で話した。