「長野は黙って、打点王」-。巨人長野久義外野手(30)が25日、来季のテーマに高橋監督ばりの勝負強さを掲げた。今季は昨年11月に受けた右肘と右膝の手術の影響もあり、プロ入りワーストの打率2割5分1厘、15本塁打、52打点。巻き返しに燃える男は「しっかり打てるように。必ず優勝して、監督を胴上げする」と意気込んだ。

 この日は、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、プロ入り初のダウンとなる2500万円減の1億7500万円(金額は推定)で一発サインした。会見では金額、自身の来季の目標、自主トレ先を聞かれても「秘密です」と口をチャック。唯一、具体的に話したのが「ランナーがいる場面で打ったり、打点を意識して。監督のように勝負強く」だった。

 来季からは、選手会長に就任する。「再来年は山口さんにお願いしようかと。怒りますかねぇ…。でも、紙面に載せてくださいね」と長野節で笑わせながら、「やることは野球ですから」ときっぱり言った。色紙には「志」と力強く書いた。「志を高く持って、頑張ります、ということです」と己の決意を込め、会見を締めた。【久保賢吾】