新外国人ストッパーの獲得を検討している阪神が前ヤクルトのトニー・バーネット投手(32)の緊急調査に乗り出すことが9日、分かった。呉昇桓が不法賭博容疑で取り調べを受け、交渉継続が困難な状況に陥っている。代役として今季、ヤクルトをリーグ優勝に導いた守護神の動向を探る。

 バーネットは150キロ超の速球を武器に今季41セーブを挙げ、呉昇桓とセーブ王のタイトルを分け合った。今オフは大リーグ移籍を目指し、ポスティングシステムを利用したが実現せず。前日8日、ヤクルトから自由契約となった。それでもメジャーの複数球団が関心を示しているという。

 阪神の球団首脳は「あくまでメジャーなのか、金額など条件面次第で日本でプレーする可能性があるのか、調べた方がいいということ」と説明する。前日8日に球団で会議を開き、米大リーグに在籍する投手を中心に前広島のヒース、前オリックスのマエストリら外国人投手をリストアップしたばかり。バーネットは大リーグ志向が強いとされるが、候補として急浮上してきた。