故障と、おさらばする。ロッテ荻野貴司外野手(30)が27日、千葉市内でトークショーを行った。6年目を振り返り「毎年、ケガしないことを目標としてますが、肉離れで2カ月、離れた。悔しい1年でした」と打ち明けた。毎年故障を患い、今季も82試合にとどまった。シーズンフルで活躍するための取り組みがある。“骨トレ”だ。

 オフは週1回、個人トレーナーのもとに通っている。「地味なトレーニングです。ストレッチに近い」。約1時間半、各関節のストレッチを繰り返す。関節の可動域を広げるのが狙いだが、キーワードは「骨」だ。「骨を思うように動かすことで、関節が動きやすくなるんです。今までは、筋肉を使って力感のある走りを求めていた。でも、力みはケガにつながる。必要最小限の力でいきたい。効率よく体を動かして、無駄な筋肉を使わないということです」と解説した。

 巨人鈴木も師事しているトレーナーだという。7歳年長の球界屈指のスピードスターを「あの年齢で、あれだけのスピード。ケガもない。すごいこと」とうらやんだ。俊足なら荻野も負けない。ケガと無縁の体を手に入れる。【古川真弥】