ソフトバンク工藤公康監督(52)は26日、松坂が開幕ローテーションから外れたことを明言した。その上で「結果を残して、最後の1枚を勝ち取ってほしい」と期待を込めた。

 3月25日の楽天戦から開幕2カードは5試合のため、摂津、武田、バンデンハーク、和田、千賀の5人で回す見通し。松坂の日本再デビュー登板は4月以降になるが、ポジションを空けて待っているわけではない。「投げる確約はできない。若い人もチャンスを狙っている」と指揮官はハッキリと言った。層の厚い投手陣の中で、きっちりと結果を求めていく考えを示した。

 松坂は明日28日にシート打撃に登板する予定。問題がなければ、3月3日の韓国・斗山戦(宮崎)で実戦初マウンドに臨む。工藤監督は競争を促しつつ、右肩の仕上げには万全を期す。「(状態が)もう1度、落ちる可能性はある。ケガをした選手なので、長めに見てあげたほうがいい」。順調に行った場合や回復が遅れた場合など、復活まで複数のプランを作成する方向で動きだしている。

 調整に関しては、基本的に本人の感覚を大事にするが、節目のタイミングでは首脳陣がしっかりとコントロール。その上で、先発サバイバルの舞台に上がることになる。【田口真一郎】