DeNAのドラフト1位今永昇太投手(22=駒大)は雨にも負けなかった。9日、日本ハムとのオープン戦に先発。降雨のため3回途中で中止となったが、2回を1安打無失点でまとめ、宜野湾キャンプ中のプロ初実戦から継続している無失点を14イニング(4試合)に伸ばした。雨と寒さが重なる悪条件での投球に「低めに丁寧に投げることを意識したがうまくいかなかった。今後の課題です」と自己評価は手厳しかった。

 さらに、今永本人が猛省したのはマウンド上での振る舞いだった。試合前から降雨の影響でグラウンドもぬかるんでいた。時折、足もとを気にするシーンがあり「そういうところを気にしたり、制球が定まらないといったしぐさはチームにいい影響を与えない」とばっさり。2イニングとも四球を与えたことにも納得がいかなかった。

 新人らしく謙虚な姿勢を貫く左腕の開幕ローテ入りがほぼ確実な状況になった。次回登板は中6日で16日の中日戦になる予定。ラミレス監督は「今日は50球投げられたし、良かったと思う。次回も1軍で投げてもらう」と明言した。当初からのプランだった29日からの本拠地開幕カード・巨人戦デビューが鮮明に見えてきた。【為田聡史】