ウルトラCの中継ぎ待機だ!! 

 広島は13日、雨天中止の中日戦先発を予定していたクリス・ジョンソン投手(31)を今日14日にスライド登板させることを決めた。当初14日に先発予定だったドラフト2位横山弘樹投手(24=NTT東日本)の先発は来週末に回し、当面、中継ぎ待機。3連勝中と勢いに乗るチームは、雨天中止を恵みの雨とする。

 雨天中止にも、広島ナインの表情は明るい。3連勝中の勢いは、1試合流したところで衰えることはなさそうだ。今日14日はジョンソンがスライド先発する。当初先発予定の横山は本拠地デビューがお預けとなり、次回登板は22日、同じマツダスタジアムでの阪神戦が予想される。前回8日先発から中13日。チームは先発2試合で14回2/3を4失点の新人右腕を当面、ブルペン待機させることを決めた。

 畝投手コーチ 中継ぎに入って待機してもらう。投げるチャンスがなければ、ブルペンで投げてもらう。

 横山は今日14日の先発を想定し、プロ初の中5日での調整を行ってきた。中6日以上空く際は登板前日と3日前の2度行っていたブルペン投球を前日の1度だけに変更していた。登板間隔が空くことで、慣れた調整法で準備できる。ブルペンでの待機は、今日14日の中日戦、16日からの巨人2連戦の3試合となりそうだ。接戦では本職の中継ぎ投手を起用する考えで、横山の中継ぎ登板は大差の展開が考えられる。

 16日は前回9日阪神戦で左足首付近に打球を受けて緊急降板した黒田が先発する。この日ブルペン投球を再開し、投球に影響はないことを確認した。しかしランニングメニューでは「強度を上げられていない」と長いイニングには不安を残す。先発タイプの横山がブルペンに控えるのは、チームにとってプラスだ。

 5月中の復帰を目指す大瀬良が加われば、先発陣は充実する。この時期に新人右腕にブルペン待機を経験させることで、中継ぎの適性をみる材料にもなる。貯金3で迎える今日からは、先発4本柱を立てるローテーションに再編した。勢いに乗る広島は、天候をも味方につけた。【前原淳】