ヤクルト山田哲人内野手(23)が、アドバイザリー契約を結んでいるアディダス社の全国版CMに出演することが18日、分かった。同社ではプロ野球選手の全国地上波テレビCM起用は初めて。4月下旬から5月上旬にかけて放送される。同社の契約選手であるサッカー日本代表のMF香川真司(27=ドルトムント)も出演している豪華な映像となっている。香川と共演する機会はなかったものの、山田が名実ともに日本を代表するアスリートの仲間入りを果たしたことになる。

 CM内では打撃の様子が放送される予定。昨季はトリプルスリー(3割、30本、30盗塁)を達成し、チームの14年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献。セ・リーグの最優秀選手にも選出され、一気に球界の顔に上り詰めた。先日はヤクルト本社製品の「タフマン」のCM撮影に真中監督、小川、畠山らと参加。さらには歌手の「GReeeeN」のプロモーションビデオにも出演するなど多角的な人気も高い。そうしたスター性を買われての抜てきとみられる。

 今季はこれまで19試合に出場し、打率3割3分3厘、リーグ4位タイの4本塁打をマークしている。4盗塁はリーグ1位タイ。目標に掲げる2年連続のトリプルスリーに向けて、まい進している。「去年活躍したからといってそれに甘えていては駄目。もっと注目されるようにしっかり数字を残していきたい」と抱負を語った。