ロッテで監督を務め、23日に肝臓がんのために64歳で死去した山本功児氏の通夜が25日、横浜市内の斎場で営まれた。

 DeNAに育成選手として所属する18歳の長男武白志は「最後は手を握った。父がいなかったら野球をやっていない。とにかく厳しかったけど、すごく優しかった」と思い出を語った。

 武白志は福岡・九州国際大付高で昨夏の甲子園大会に出場。山本氏は体調の優れない中で応援に駆けつけた。「命懸けで甲子園に来てくれた。(死去は)少し早いですね」と沈痛な表情を浮かべた。

 巨人で選手時代の山本氏を指導した長嶋茂雄元監督や、元同僚のDeNAの中畑清前監督、高田繁ゼネラルマネジャー(GM)ら多くの球界関係者が参列した。

 山本氏は1976年にドラフト5位で巨人入りした。84年にロッテに移籍し、88年を最後に現役を引退。99~2003年はロッテで監督を務め、特に打撃指導に定評があった。