プロ野球巨人の野球賭博問題で、警視庁は29日、賭け金を集金するなど賭博の胴元の手助けをしたとして、賭博開帳図利ほう助の疑いで、元巨人の投手で飲食店経営笠原将生(しょうき)容疑者(25)を逮捕した。組織犯罪対策4課によると、笠原容疑者は容疑を認めているという。組対4課は同日、笠原容疑者が関わった賭博の胴元で自称無職斉藤聡容疑者(38)を賭博開帳図利の疑いで逮捕した。昨年10月に発覚した巨人の野球賭博問題は、ついに刑事事件に発展した。

 賭博罪は50万円以下の罰金または科料だが、賭博開帳図利、同ほう助は3月以上5年以下の懲役刑となる。板倉宏日大名誉教授(刑法)は「斉藤容疑者は懲役3年、笠原容疑者は執行猶予付きの懲役3年でないか」とみる。任意聴取中の福田、松本、高木の3元投手については「初犯の賭博罪。書類送検されての罰金刑」と予測している。