ソフトバンク松田が亜大の後輩東浜に2勝目をプレゼントした。5回無死一塁から決勝打となる左越え先制2ラン。内川に並び、チームトップタイとなる今季5号だ。

 「後輩が投げていたので、打って貢献したかった。これで2勝目。勝ち星を付けられてよかった」。

 1打席目は日本ハム加藤に追い込まれ、空振り三振に倒れていたが、次の打席できっちりリベンジ。「2ボールになって、早いカウントでいくしかないと思った」。狙い通り、3球目を見事に捉えた。

 今年でプロ11年目だが、母校愛は今も強く、関東遠征中に神宮で亜大の試合があれば、後輩の東浜、高田を引き連れて応援に出向くことも多い。面倒見のいい先輩らしい1発で、好投した後輩を助けた。

 工藤監督の誕生日。試合前の円陣では江川が「今日は監督の誕生日なので勝ちをプレゼントしましょう」と声を出し、チームは一致団結。2児の父親でもある松田は「監督、おめでとうございます。今日はこどもの日でもあるし、お父さん頑張りました!」と、声を弾ませた。【福岡吉央】