阪神は虎の子の1点をドミニカンリレーで守り切った。まず8回からドリスが登板。先頭大島を四球で歩かせ、すかさず二盗も決められたかに思われた。だが捕手の原口が間一髪で刺し、1死走者なしにしてくれたことに感謝した。「原口選手がすごかった。1番最初のアウトを取れて良かったよ」。続く荒木も3ボールまでいったがフルカウントに持ち込む粘りを見せ、最後は147キロで二飛。続く平田もスライダーで遊飛に仕留めて笑顔の3ホールド目だ。

 9回のマテオも丁寧な投球で料理した。いきなり4番ビシエドと対したが、宝刀のスライダーで二ゴロに斬り、ナニータもスライダーで左飛。エルナンデスには左前打を運ばれたが、最後は藤井を148キロ真っすぐで空振り三振締めだ。「ビシエド選手に限らず、先頭は常に集中して抑えられるようにしています」。2試合連続完封リレーを完結させて8セーブ目。母国ドミニカ共和国で異名を取ったバルブセ(ひげの男たち)が乗ってきた。