阪神がリーグ戦再開後に藤浪、メッセンジャーの2本柱を分離する先発ローテを組むことが21日、分かった。再スタート初戦となる24日広島戦の先発は中6日の藤浪が濃厚。7・5ゲーム差で追いかける首位広島は6連勝中と絶好調だが、若きエースがその勢いを食い止める。

 順番通りであれば藤浪に続くのが、6月の3試合で2勝1敗、防御率0・82と安定感抜群のメッセンジャーだが、あえて2人の登板カードを分離する。メッセンジャーは再開2カード目となる28日DeNA戦(甲子園)にぶつける。計算できる2投手を分けることで、大型連敗を防ぐことも1つの狙い。25日、広島戦の2戦目は再登録が可能となる能見、26日は岩貞が先発する見通しだ。

 リスタート「開幕投手」となる藤浪は開幕から12試合の登板で4勝3敗、防御率3・25。思うように「貯金」が増えていないのは事実だ。だが、右手親指を負傷後、初登板となった前回17日のソフトバンク戦では6回2失点と力投。金本監督も「すごくまとまっていて、ボールもいい」と認めるほど、状態は上がっている。