阪神が天敵ジョーダンをまたも攻略できず、今季先発では3度目の対戦で3連敗を喫した。

 ジョーダンが1回に制球を乱し、2四球などで2死満塁の先制機を築いたが、北條が高め速球に空振り三振。2回以降は低めに制したチェンジアップなどを駆使する配球に翻弄(ほんろう)されて、得点を奪えない。大勢が決した8回に2点を奪うのが精いっぱいだった。片岡篤史打撃コーチ(47)は「藤浪が、すごく頑張っていた。先に点を取ってやりたかった。(ジョーダンは)ボール自体は走っていたと思うけど、甘い球を打ちに行ったけど、球をとらえられていない。真っすぐに差されて、変化球に泳がされた」と険しい表情だった。

 6月30日DeNA戦で久保康に完封負けを喫するなど貧打は深刻だ。チームは今季最多の借金8を背負い、窮地から抜け出せない。