DeNAが2連勝で2年連続のAクラスターンを決めた。2点差をひっくり返して今季13試合目の逆転勝ち。打線は2ケタ10安打7得点、投手陣も先発ペトリックの後、6回から無失点リレーで締めた。投打がかみ合い、ラミレス監督は「勝率5割での折り返しはかなわなかったが、非常にいい終わり方ができた」と納得顔で振り返った。

 ベンチワークもさえた。深追いしない投手継投に加え、代打起用も的中した。1点リードの6回2死二塁。この日から今季1軍初合流した後藤を打席に送った。指揮官が「代打のスペシャリスト。いい仕事をしてくれた」と三塁線への強烈な適時二塁打で追加点をもぎ取った。この回、打者9人の猛攻で5安打4得点。勝負を決めた。

 ポジティブ要素を貫いて前半戦の87試合を突き進んできた。いったん、後半戦への意気込みは胸の内にしまい「リラックスする時間が必要。温泉に行ってきます」とラミレス監督。選手たちにも2連休を与え、リフレッシュを求める。「Aクラスで折り返せたことはすごくいいこと。どのチームに対しても頭、顔を下げることなく戦っていきたい」。首位ターンに成功した昨季は、後半戦の大失速で最下位に沈んだ。勝負の時期を見据え、つかの間の休息で英気を養う。【為田聡史】