日本ハム矢野謙次外野手(35)が、体を張って劇的なサヨナラ勝利をもぎ取った。

 2-2の最終9回。2死満塁に、代打の切り札で登場。2球で追い込まれ、迎えたカウント2-1。高めに浮いたボールが左肘付近を直撃し、押し出しでサヨナラ勝利を呼び込んだ。激痛を抱えた左腕でガッツポーズ。直後に腕をおさえ、満面の笑みでチームメートの歓声を受けた。

 お立ち台では「簡単に2ストライクを取られて、どうしようと思った」と苦笑い。三塁側ベンチでは1学年下の田中賢介内野手(35)が、大爆笑していたことを暴露。「痛いっすよね。体張りました」と正真正銘の全身で勝ちを呼び込んでいた。