今季限りでの現役引退を表明しているDeNA三浦大輔投手(42)の最終登板が、24日巨人戦から29日ヤクルト戦(ともに横浜)にスライドした。22日ヤクルト戦の雨天中止を受けて登板日が変更。“雨男”として知られる三浦は「いつもと同じですよ。特に(雨天での登板日の変更が)多かったと思う」と苦笑い。それでも「勝てるように、それが一番」と気合を入れた。

 引退試合は当然、「プレミアチケット」と化している。この日から29日ヤクルト戦のチケット販売が開始され、球場をほぼ1周するほどの長蛇の列となった。雨の中、チケットを求めて並んだ約3000人のファンを思いやり三浦が、粋な計らいを敢行。球場の放送設備を使い、自らサプライズメッセージを送った。

 三浦 このたび、「雨男・三浦大輔」のせいで、本拠地最終戦が29日に順延になってしまい、皆様に多大な迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございません。ラスト登板、精いっぱい頑張りますので、よろしくお願いします。雨の中、大変だと思いますが、風邪などひかぬようお気をつけください。以上、三浦大輔でした。ヨロシク!

 最後までファンを思うベテランが、今季最終戦、大トリを飾る。【為田聡史】