CS突破のカギを握る先発の柱2投手が、大きな歩を進めた。広島黒田博樹投手(41)が紅白戦に先発し、3回3安打2失点。CSファイナルステージ前、最後の実戦登板で出た課題を胸に、決戦に臨む。首に打球を受けていた野村祐輔投手(27)もキャッチボールを再開。さっそく力強い球を披露した。
課題が収穫だった。CSファイナルステージ3戦目の先発が濃厚な黒田が、決戦前ラストの実戦調整となる紅白戦に登板した。完璧に抑えていた2回までとは異なり、最終イニングとなった3回。控え選手中心の紅軍に3安打を許し2失点。そこにヒントがあった。
黒田 走者を出してから投げ急いでしまっているところがあった。(実戦から離れ)いろいろ忘れかけていたものがあったので次の登板に生かしたい。
今季最終戦の1日ヤクルト戦から中6日。コンディション向上に努めてきたことで鈍っていた実戦勘を取り戻すことができた。中5日で14日の先発を目指す。
紅白戦前の練習では、6日の練習試合で打球を首に受けた野村がキャッチボールを再開した。1球1球確かめるように投じた67球は、影響をまったく感じさせない力強さがあった。
野村 大丈夫です。見ての通り。自分では投げられたと思う。
6日は8球で降板したことで調整を心配する声もあるが「試合という感覚で入っていた。(試合までに)やってきたことが大事」と言い切った。次はブルペン投球。日程的に実戦登板を入れるのは難しく、調整期間を延ばせばプラスというわけでもない。アクシデントはあったものの、予定通りファイナルステージ2戦目の先発が予想される。
短期決戦となるCSも、シーズンと変わらぬ戦いを貫く姿勢を示す。「これで黒田はちゃんと不安なく入れるのではないか。野村? 問題ない」と緒方監督。自信を持って先発の柱2枚を送り出す。初のCS突破へ、役者はそろった。【前原淳】



