このままじゃアカン! 阪神掛布雅之2軍監督(61)がフェニックス・リーグで中軸を担う江越大賀外野手(23)横田慎太郎外野手(21)陽川尚将内野手(25)に強烈なダメ出しだ。そろって無安打に終わった3人に、普段から若虎に優しく接する2軍指揮官も「内容も結果も全くだよ」と厳しい言葉を口にした。試合後、野手陣に異例の階段ダッシュを命じた。

 1-0で西武に完封負けを喫した試合後。ベンチ裏通路で取材に応じた掛布2軍監督は、胸の位置で腕を組み、ぶぜんとした表情を浮かべていた。結果よりも内容を重視する、と公言した今リーグ。この日の試合内容を問われると、2軍指揮官は質問を遮って、話し始めた。

 掛布2軍監督 内容はゼロだよ。内容も結果も。全くだよ。自分のやっていることを忘れさせてしまったよな。

 怒りの矛先は、クリーンアップを務める江越、横田、陽川の3人衆だった。相手投手陣の前にそろって4打数無安打。打撃の形を崩され、三振とポップフライを繰り返した若虎たちに、普段は温厚なミスタータイガースもこの日ばかりは厳しい言葉を並べた。

 掛布2軍監督 下半身の動きを忘れてしまって、上体だけで打ちにいってしまうんだよな。江越も横田も陽川にしても。もう少し上体だけじゃなく、足を意識したボールの見極めをして、足で打ちにいかなきゃいけない。

 韓国チームとの2試合を含め、ここまで3戦で江越が10打数1安打。横田が11打数1安打で、陽川も10打数1安打とブレーキ中だ。掛布2軍監督はシーズン中からこの3人に、毎日のように身ぶり手ぶりを交えて打撃指導を行ってきた。将来のタイガースを担う大砲候補として期待をかけるトリオだからこそ、現状にもどかしさを感じているのだろう。試合後には野手陣全員に、通常のランメニューとは異なる階段ダッシュを課して、重要性を説いた足腰を鍛えさせた。

 掛布2軍監督 今やっていることをやりきらないとダメだということ。それができていない。相手のピッチャーもほめてやらないといけないんだけど、そればっかりは言ってられない。(1軍の投手は)あんなもんじゃないんだから。

 強い打球を打つ-。その根底にあるのは、足腰の強さ。背番号31の愛情が、言葉に、異例メニューに、見て取れた。【梶本長之】