大体大が優勝に王手をかけた。青木聡汰外野手(3年=橿原学院)の逆転2号2ラン、菅原秀投手(4年=福井工大福井)の11奪三振1失点完投で追手門大に連勝し、勝ち点4を奪取。15日からの2位・天理大との直接対決で1勝すれば、3季ぶりの頂点に立つ。

 大体大が15年春以来の優勝に大きく前進した。1点を追った6回1死三塁。投ゴロで飛び出した三塁走者が三本間でアウトに。その直後の初球を、青木が右翼スタンドへの逆転2ランにした。「優勝に近づく大事な試合。いつも以上に集中力が出ました」と言った。

 援護をもらった菅原は、2回以降は無失点で今季無敗の5連勝。最速151キロの直球は144キロどまりで「ストレートが走らないし、体もキレず苦しかった」と苦笑も、縦のスライダーなど多彩な変化球で11三振を奪った。四球は1個で、課題視された制球難も克服。DeNA、広島、巨人が見守り、広島鞘師スカウトは「好素材ですね」と潜在能力を評価。15日からの最終節で1勝すれば、優勝にプロへの切符と、幸せな秋が現実になる。【堀まどか】