阪神能見の来季のポジションは年内をメドに結論を出すことになりそうだ。長く左の柱として先発ローテーションを守ってきたが、今季終盤には2試合、救援で登板。セットアッパーなど中継ぎ起用案が浮上している。11日の鳴尾浜の秋季練習で香田投手コーチは「まだ何も伝えていない。(決めるのは)早い方がいい」ともどかしい表情を浮かべた。

 秋季練習を免除されているベテラン左腕は公式戦を終え「言われたところで投げるだけ」と話していた。中継ぎ転向となればプロ13年目のターニングポイントだが、すぐに答えが出ない事情もある。香田投手コーチは「ドラフトとか外国人とかある程度見えてから。もうちょっと時間がかかるかも」と説明した。

 今季20セーブのマテオは契約更新の方向だが、右肘を痛めたドリスは退団が決定的。サターホワイトは保留状態だ。外国人の去就によって、ブルペン陣容も流動的。また能見がブルペンに回るとなれば、今季も24試合に先発した穴を、どのように埋めるのか。今月20日のドラフト会議の成果も判断材料になる。【桝井聡】