日本ハム大谷翔平投手(22)が、大一番で快投を披露した。

 短期決戦初戦で、満を持して「8番投手」の「リアル二刀流」で出場。1回に本多、柳田へ162キロを計測した。6回無死一塁では、投犠打に成功。プロ4年目で初犠打を記録した。観衆はどよめきながら、拍手を送った。

 マウンドでの最初のピンチは4回1死から、内川にこの日初安打となる左翼線二塁打。2死三塁となったが、松田を中飛に打ち取りピンチをしのいだ。5回以降は走者を許さない完璧な投球で、7回0封で降板した。

 リーグ優勝時は胴上げ投手となり、この日は大事な初戦で白星。お立ち台では「(大舞台に強いのは)たまたまです」と謙遜。「もともと弱かったので、それが役に立っているかな」と控えめなヒーローを、観衆は大声援でたたえていた。