プラチナチケットが紙くずになってもいい覚悟を決めた。日本ハムからドラフト1位で指名された広島新庄・堀瑞輝投手(18)が21日、広島県内の同校で、栗山英樹監督(55)から指名あいさつを受けた。今日22日から始まる日本シリーズは、地元の広島と指名を受けた日本ハムの対戦。マツダスタジアムで行われる6戦目以降のチケットは持っているが「それまでに優勝を決めてもらいたいと思います。しっかり日本ハムを応援したいです」と言い切った。

 黒田の引退表明もあり、同シリーズのチケットは、インターネットでウン十万円で取引されるほどのレアもの。それでも「悔いはないです」と話し、「先発投手として、2桁勝利を狙っていきたいです」と、すでに入団した来年以降を見据えている。

 同監督はマツダスタジアムでの監督会議、前日練習を終えて駆けつけた。ハードなスケジュールにはなったが、このタイミングで交渉権を獲得したことに縁を感じ「それくらいウチにとっては大事な選手。我々の思いを伝えるためには意味があると思った」と、約1時間滞在し、再び決戦の地・広島市内へと戻った。【本間翼】