11月から実戦を取り入れ、若手のレギュラーを育てる。巨人が、6年ぶりに宮崎での秋季キャンプ(11月5日から)で対外試合を行う。高橋監督は23日、ジャイアンツ球場での練習中に「(秋季キャンプで)練習試合はやっていこうと思う」と明かした。相手などは今後調整していくが、積極的に若手に実戦感覚を植え付け、チームスローガン「一新」を目指す。

 日本一に輝いた13年、リーグ優勝した14年は宮崎キャンプは行わなかった。昨年はランニングなどの体力強化に重点を置いた。だが今季は1人も、20代の新規レギュラーは出てこなかった。27歳小林誠は129試合に出場したが、攻守に課題が残り、指揮官は「レギュラー」とのくくりには入れていない。

 若手にとっては大きなアピールチャンスだ。毎年レギュラーとして期待されながらも、結果を残せていない大田は「アピールしかないでしょ。今やっている逆方向の打撃を試したい」と意気込んだ。村田ヘッドコーチは「練習だけより成果を試せる。結果を出せば自信もつくしな。それを続けていけば糧になる」。秋から実戦を多く取り入れ、若手の成長に期待する。【細江純平】