ロッテ西野勇士投手(25)が来季は抑えから先発に戻ることが決まった。伊東監督が2日、「先発をやらせようかと思う。抑えを3年やったが、元々は先発だった」と明かした。13年は先発で9勝。フォークを買われ、14年から抑えとなり2年連続30セーブを記録した。だが、今季は右肘の不調もあり、21セーブにとどまった。昨季は1度もなかったセーブ機会での救援失敗も続き、6敗を喫した。

 伊東監督は「他球団もある程度、フォークの落ちなど分かっている。今の時代、抑えは3年できればいい。増井ぐらいになってくれれば」と、今季途中に抑えから先発となり活躍した日本ハムの右腕を引き合いに出した。西野本人も先発復帰は望むところ。千葉・鴨川キャンプではノースローで「先発は心肺機能が大事になる。今の練習がつながると思う」と、強化メニューに重点を置いている。

 新たな抑えは未定だが、抑えで実績がある益田、内が候補となる。伊東監督は「いきなり新しい人を置くのは難しい。2人をダブルストッパーにして、交互に投げさせてもいい」と話した。抑え確立が来春のテーマとなるが、先発のコマが増えるのは強み。悲願の優勝へ向け、投手陣再編に踏み切った。【古川真弥】