阪神金本知憲監督(48)が開幕広島戦の話題をけむに巻いた。3月31日に敵地で戦う相手に、今季は7勝18敗と大きく負け越し。リーグ制覇をアシストしただけに気合十分かと思いきや…。「別に開幕がすべてじゃないし。いいスタートを切るに越したことはないけど」。143試合という長いシーズンの1試合と、割り切る姿勢をのぞかせた。

 来季の開幕投手は金本監督が「ほぼメッセでしょう!」と公言。3年連続でメッセンジャーの登板が決定的な状況だ。だが今季の広島戦は3試合で1勝1敗、防御率12・46と相性が悪い。指揮官も「(気に)なるな」と苦笑するほどだ。

 だが「開幕がすべてではない」という発言は、煙幕と見た方がいいかも知れない。リーグ制覇の条件として、「五分にしていったら」と、今季合計17個の借金をつくった広島&巨人の対戦成績改善を挙げている。リベンジの思いを胸に忍ばせ、チーム作りを進める。