巨人杉内が、15年10月に受けた右股関節手術からの復活白星が近い予兆があることを明かした。手術後から行う就寝前のルーティンが、最近になって変わったという。「いつも1軍のマウンドで投げる自分の姿を思い浮かべるんですが、手術直後よりもイメージがはっきりと浮かぶようになったかもしれません」と話した。

 誰の足跡もない先発マウンドに向かう緊張感に、大歓声の中で投げる感覚。1年半以上も遠ざかっている、勝った時の喜びが鮮明に思い浮かべられるようになってきた。「去年のキャンプはほとんど野球ができなかった。今年はアップから同じメニューでやれる。うれしいですよ」。復活白星に近づいている現状が、真っ暗な寝室の中で自身を明るく照らした。「開幕ローテに入りたい」。復活のマウンドが見えてきた。【松本岳志】