右膝関節炎で別メニュー調整中の阪神糸井が、甲子園での実戦の出場機会がないまま、シーズンに突入する可能性が出てきた。甲子園でのオープン戦は3月12日の巨人戦が最後。その後は選抜高校野球に明け渡すため、開幕まで敵地や京セラドーム大阪を転戦する。

 日本ハム、オリックスの「パ・リーグ育ち」の糸井にとって問題は守備だ。浜風など他球場にはない独特の特徴を持つ甲子園。確認することは山ほどあるはずだ。中村外野守備走塁コーチは「残留期間中に甲子園を使うときに守ったりすることがあるかも」と説明。基本的には調整は一任する方針だが、特別レッスンの可能性もありそうだ。

 糸井は27日、初めてスパイクを履いて守備練習を実施。中堅に入って、軽快な動きを披露した。中村コーチと、談笑する場面もあった。同コーチによると「やっぱり人工芝はいいなあ、と言うから。(ここは)天然芝だよ、と教えてあげました(笑い)」。ぶっつけ甲子園になっても、「超人」には取るに足らない問題かも。