日本ハム大谷翔平投手(22)が、打率10割で1軍に帰ってくる。12日、イースタン教育リーグのロッテ戦(鎌ケ谷)に「3番DH」で出場し、1回に中前打を放った。2打席目は四球。2ランを含む2打数2安打だった前日11日と合わせ、実戦復帰後は凡退なし。明日14日DeNA戦(札幌ドーム)から、1軍に合流することが決まった。

 両手に荷物を抱えて球場を後にした。向かう先は札幌。右足首痛で出遅れていた大谷が、ついに1軍に復帰する。鎌ケ谷での2軍での実戦2試合を終え「(患部に)特に問題なかったです」。明日14日のDeNA戦から、1軍に合流する。

 いきなり2ランを放った前日11日の復帰戦に続き、この日も1回、106キロカーブを中前打にした。「(打席での感覚は)よくはなっているけど、まだ甘い球を見逃している」。本人は納得していないが、実戦復帰2試合は4打席で3打数3安打1四球。凡退がないまま、札幌ドーム今季初出場を迎えることになった。

 開幕スタメンへ向けて着実にステップを踏んでいる打者に加え、投手としても、小さな1歩を重ねた。この日の試合前には、ブルペンでネットスローを行った後、軽めに7球の投球練習を行った。捕手を務めたのはトレーナーで、大谷も「キャッチボール程度。今の状態ではまだ投げていけない。(本格的な投球練習は)もうちょっとよくなってから」と慎重だが、前に進んでいることは間違いない。足首までをガードするハイカットのスパイクに変更するなど、工夫もこらしている。日々1歩、進んでいる。【本間翼】